サラリーマンとして富裕層を目指すための方程式がありましたね。
資産 =(収入−支出)+(資産×運用利回り)
この方程式の要素のなかで、初期段階で特に重要になるのはやはり「収入」です。
支出を減らしても収入が少なければ、貯蓄・運用に回せる資金は少ないままです。
運用して増やそうとしても運用資産(元本、種銭)が小さければ、思うように資産は増えません。
まずはできるだけ収入を増やすことが何より重要になりますね。
しかし、新卒で就職をしても一部の外資系企業などを除けば、大卒社会人1年目の年収は 300-400万円程度ではないでしょうか。
これで都会で一人暮らしをして社会人としてのお付き合いをしていこうとすると、投資に回せるお金は僅かなものにならざるを得ないでしょう。
もちろん、爪に火を灯すような倹約生活をして100万円を貯めることはできるかもしれません。
運用の複利効果を考えればできるだけ早く運用を始めるべきだという考え方も正しいとは思います。
しかし若い時にこそ、書籍を読み漁って知見を深めたり、スキルアップのために資格の勉強をしたり、海外旅行をして見聞を広めたり、という活動にお金を惜しまず使うべきと思います。
僅かな資金で運用を始めるよりも、若い時ほど様々な経験を積んでいくことの方が、将来的なリターンは間違いなく大きくなります。
余計なお世話ですけど(汗)
若い時こそキャリアアップであり年収アップを目指すべき
前置きが長くなりましたが、サラリーマンが富裕層を目指すうえで最初に取り組むべきは「年収アップ」です。
さて、この「年収」はどうやったらうまくアップしていくでしょうか?
ほとんどの日本企業では、どれだけ頑張っても、また、優秀であっても、同じ会社のなかでは同世代の年収は大きくは変わりません。
どうしても評価で差をつけるのは難しいですし、評価で多少の差がついたとしても年収は大して変わりません。
頑張る優秀な若者が稼げる仕組みではないのです。これは「そんなもんだ」と諦めるしかないのが現実です。
その代わり何もしていない40代50代のおじさんが年収1,000万円以上もらっていたりするのが現実ですね。
ですので、年収レベルを大きくアップさせようとするのであれば会社を変える(転職する)しかありません。
では、どういう会社に転職するべきか。ポイントは 2つです。
・残業代が青天井ででる会社に転職する
・年収レベルがより高い会社に転職する
残業代が青天井ででる会社に転職する
これは若者の特権でもありますが、一部の専門職を除けばふつうのサラリーマンは、若いうち(非管理職)は残業代がでるのではないでしょうか。
最近は労働基準法の遵守も厳しく求められるようになりましたので、いわゆるサービス残業は禁止、きちんと残業代がでるはずです。
その代わりに「残業しないように」という、一昔前では考えられない指示が会社からでるようになりましたね。
それでも業界によっては好景気で仕事が多かったり、慢性的な人手不足だったりで、恒常的に残業が必要な会社も多いはずです。
残業代が青天井ででれば、残業代が基本給よりも多くなるなんてことはザラですね。
若いうちは労働時間の多さ = 年収の多さ になることがほとんどですから、たくさん働かせてくれる(残業代がでる)会社に転職しましょう。
いわゆるサービス残業を強制されるのはブラック企業ですから、間違っても近づいてはいけません。
かくいう私も非管理職扱いの時期は残業代が出ましたので、許される限り自分の守備範囲を広げて多くの仕事をしていました。
もう随分と前の話ですが、月の残業時間が200時間を超えることもありましたので、かなりの額の残業代をいただいていました。
そうした方が実務経験も積めますし実入りもいいですから、まさに一石二鳥ですね。
今は管理職という扱いになり残業代は出ませんから、できるだけ短時間で成果をあげることに集中しています。
会社に拘束される時間をできるだけ短くして、家族との時間や仕事以外のことに時間を使いたいですね。
コスパを最大化したいだけなのですが、完全にゲス野郎ですね(笑)
年収レベルがより高い会社に転職する
もう少し長期的な視点で考えると、やはり年収は勤める会社で決まりますし、その会社が属する業界で決まります。
サラリーマンの年収を決める要素は次の3つです。
・どの業界に属しているか
・どの会社に勤めているか
・いま何歳か
どの業界に属しているか
最も重要な要素が「業界」です。
基本的に同じ業界に属する会社同士で同じような人材を奪い合いますから、その業界の年収レベルは似たような水準で落ち着いています。
これは転職エージェントのHPなどに掲載されているランキングなどとは違うのですが、年収レベルが高い業界は次のような業界です。
・金融(外資金融 > メガバンク、大手生損保)
・総合商社(財閥系 > それ以外)
・コンサルティング(戦略系 > IT系、外資 > 日系)
・不動産 (○財閥系デベロッパー、☓ゼネコン)
どの会社に勤めているか
次にその業界の「どの会社か」です。
イメージ通りだと思いますが業界内の序列で年収レベルに若干差がつきます。
概ね、歴史がある、規模が大きい、安定的に業績が良い会社の年収レベルが高くなります。
もちろんベンチャー企業なんかは、これらの一般的な仕組みには当てはまらないですね。
いま何歳か
給与水準の高い業界で、序列が上位の会社に転職したら、あとは年齢で年収が決まります。
もちろん、30代半ばくらいからは昇格タイミングにも差がでてきて、同世代でも職位が違う = 年収が違う ということが普通になり始めます。
が、もはやどう頑張っても35才の年収が50才のおじさんの年収を上回ることはないでしょう。
ほとんどの会社は年功序列の要素が強く、また、給与テーブルが決まっていますので、そこから大きくはみ出ることは難しいのです。
まとめ
富裕層を目指して資産運用を始めようとしたとき最初に重要になる要素は「収入」です。
若いうちに収入を増やそうと思えば、多くの場合選択肢は2つしかありません。
・残業代が青天井の会社でできるだけ長時間残業をする
・年収レベルの高い会社に勤める
今の会社がこれらの要素を満たさなければ、サラリーマンとして若くして高収入を得るのは難しいでしょう。
逆にこれらの要素を満たせば30歳で年収1,000万円を得ることは十分可能です。
新卒社会人は3年以内に3割以上が会社を辞める(転職する)と言います。
新卒で入った会社や業界が期待していたものと違ったという方はもっと多いのではないでしょうか。
しかし、今の会社が違うとは感じても、他の業界や会社がどういうものなのかわからないと思います。
世の中にはこれらを熟知した相談相手になってくれる専門家(転職エージェント)がいます。
私自身が複数回の転職を経験していますので、その経験談についても後日紹介したいと思います。
本日は以上です。