ザックの投資スタイルです。
最初に結論をまとめておくと以下のようになります。
・米国、米国企業、米国株式市場の安定成長に投資
・バイアンドホールド(長期保有)
・安定配当株、連続増配株、高配当株
・配当再投資
期待運用利回り(トータルリターン)を高めるために、インカムゲイン(配当収入)をメインとしつつも、キャピタルゲインも狙います。
サラリーマンとしての安定的なそれなりの収入がありますので、まだまだ守りは不要と判断し、株式100%で積極的に増やす運用をします。
ただし、アグレッシブな銘柄選定ではなく、配当銘柄をメインに資産を確実に増やすことを重視します。
保有資産は米国株式市場で運用します。なぜ米国株式市場なのか?については別記事でまとめます。
家は賃貸(今は借上社宅)、車は中古、財形・持株会・保険など米国株以外の資産はありません。もちろん借金もありません。
純金融資産 = 米国株資産総額 となり、米国株総資産で1億円を目指すということになります。
運用利回りはトータルリターンで考える
投資スタイルは「資産形成の方程式」の「運用利回り」の部分を決めるものです。
資産 =(収入−支出)+(資産×運用利回り)
「運用利回り」はトータルリターンで考えます。
トータルリターン = インカムゲイン + キャピタルゲイン
株式投資において、インカムゲインは配当金、キャピタルゲインは値上がり益(評価益、売却益)となります。
インカムゲインとキャピタルゲインをどれだけ得て、それをどれだけの資産をもとに得たのかを表した比率が「運用利回り」です。
運用利回り = トータルリターン ÷ 投資元本
投資においては、リターン = リスク ですから、高いリターンを期待するのであれば、必然的にリスクの高い資産に投資する必要があります。
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリタンが原則です。
ローリスク・ハイリターンというようなことを言う人がいますが、そんな事は理論的にはあり得ません。そんなおいしい話があれば、多くの人が買おうとするので、その商品の価格が上がり・利回りが下がります(リターンが下がります)。その結果、リスクは変わりませんのでローリスクのまま、リターンが下がってローリタンになり、ローリスク・ローリターンに落ち着きます。
もちろんリターンは高いほどいいわけですが、その分リスクも高くなります。
逆に言えば、高いリスクを取れるのであれば、高いリターンを狙えるわけです。
高いリターンを求めてリスクの高い投資をするのか、リスクを抑えてローリターンで運用するのか、それぞれのスタイルで資産を増やしていくことになります。
資産を早く増やしたい → ハイリスク・ハイリターンの運用
資産を着実に増やしたい → ローリスク・ローリターンの運用
これはどちらかでないといけないわけではなく、自分なりのバランス感覚で組み合わせて心地よいリスク・リターンのバランスを模索すればよいわけです。
心地よいと感じるポートフォリオのバランスは人それぞれ、主観的なものですから正解はありませんね。
インカムもキャピタルも欲しい欲張りな投資スタイル
私の資産形成の目的は「不労所得を得ること」ですから、安定的な配当収入を期待できる銘柄への投資がメインです。
サラリーマンとしての給与収入がありますから、配当は再投資に回します。
配当再投資により資産を雪だるま式に増やしたいのですが、日本からの投資で税コストが高いこともあり、ポートフォリオ配当利回りは4-5%(税引き後)あればいい方でしょう。
これでは資産を増やすには長い期間が必要になります。
一方で、利回りは同じでも資産が大きいほど配当収入は大きくなりますので、保有資産自体をいかに早く成長させるかも重要な要素です。
そこで、配当再投資に加えて資産の自然増加を目指すために、米国株式市場全体の成長を取り込みます。
メイン: 安定配当株・連続増配株・高配当株への投資、配当再投資
プラス: 米国株式市場の成長への投資
メインとなる配当株への投資は個別株への投資を基本にしますが、リスク分散の観点でVYMやSPYDのような高配当株ETFにも投資します。こういう投資テーマのポートフォリオに低コストで投資できるETFは本当に便利ですね。
米国株式市場全体の成長を取り込むために、全米株式ETFに一定比率を投資します。
安定配当株・連続増配株・高配当株: 個別株 + 高配当株ETF
米国株式市場の成長: 全米株式ETF
少しでもおトクに買いたい気持ちはあきらめられないので、個別株は配当利回りを勘案しながらタイミングをみて投資します。
一方で、感情に左右されず淡々と資産を積み増すため、ETFは定期買付で投資します。ただし、買付対象は感情によって時々変わります。
個別株: 適切と考えるタイミングで投資
ETF: 定期買付で淡々と積み増し、でも買付対象は機を見て変更
投資はタイミングを図るべきではなく機械的に淡々と売買を行うのがよいとする人もいれば、株価が下がった時にタイミングよく買いたい人もいます。これもどちらを心地よいと感じるかは人それぞれです。どちらもメリットがあると思います。
インカムゲイン(配当収入)を主たる目的としながらも、
キャピタルゲイン(成長性)も取り込む
個別株に投資する割安なタイミングを待ちながらも、
ETFを定期買付して着実に投資を積み上げる
結局、いいとこどり、中庸的、どっちつかず、中途半端、色々な言い方ができますが、この運用スタイルに落ち着きました。
言わずもがな投資は自己責任です。投資につきものの「ああしておけばよかった」という「たられば」にならないように、どのような結果になろうとも自分に言い訳ができるように、色々な要素を取り入れて自分が心地よいと感じるスタイルになったのだと思います。
このスタイルに落ち着いて1年経ちますが、運用していて楽しさを感じるのは、やはり「安定配当・連続配当の個別株を割安なタイミングで買う」ところであり、ETFの定期買付は楽しいと感じるものではありません。むしろ、定期買付は何も感じないのがメリットです。
資産運用において、時間と手間のかからない「インデックス商品の積立投資」はコストパフォーマンスという観点でもひとつの最適解だと思います。逆に、タイミングをみながら個別株に投資するのはやはりリスクが高いですしどうしても手間がかかります。
これらは、何に楽しさを感じるか、何に怖さを感じるか、という人の主観・好みであったり、運用にどれだけの時間を使えるかといった制約によっても変わってきます。それぞれの好みに応じて、状況に応じて、心地よい投資スタイルを作っていく過程も資産形成を考える楽しさのひとつだと思います。
以上が、現在の私が心地よいと感じている運用スタイルです。