富裕層とはどういう世帯のことか
資産運用の目標としている「富裕層」というレイヤーがどういうものなのか確認しておきます。
株や資産運用に興味を持つ人はよく目にしているであろう野村総研のピラミッド図があります。純金融資産の保有額で階層分けにしたもので、これによると富裕層とは純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯ということになります。
1億円と5億円では天と地ほどの差があるように感じますが、少なくとも1億円あれば「富裕層」ということです。したがって、まがいなりにも「富裕層」と呼べるであろう、純金融資産1億円を目標にしているということになります。
この野村総研の調査による定義ではなさそうですが、親が富裕層・超富裕層である子のことを「親リッチ」と呼ぶそうです。親リッチの多くは、今は自分の資産がなくとも、親の資産を相続すれば自動的に富裕層になるのです。このような生まれてきただけで富裕層みたいな人たちと一緒にされては困ります(笑)
このブログは、サラリーマンの子がサラリーマンの子と結婚し、サラリーマンとして「富裕層」を目指すライフログであることをはっきりさせておきたいと思います。
ふつうのサラリーマンが富裕層をめざすゲーム
ふり返れば、子どもの頃はもちろん、学生時代も、社会人になって結婚をして子どもが生まれても、1億円の資産を持つなんて現実的に考えたことはありませんでした。これまでもある程度の収入を得てはいたのですが、収入が増えればいいところに住み、ボーナスも生活費の一部となり、それでも自然と貯まる分だけが資産として残ってきたという感じです。
それでも資産運用には興味がありましたので、これからはBRICsだということでインド株投信を買ってみたり、会社が10%の補助(奨励金)を出すのだから黙っていても10%は儲かるということで会社の従業員持株会に入ってみたりはしていました。その後も日本株の個別株をデイトレではないものの値上がり目的で短期的に売買してみたり、株主優待目当てで買ってみたりといった具合で、通算の投資リターンは少々のプラス。
また、いわゆるワンルームマンション投資の電話勧誘に応じて、喫茶店で話を聞いたこともあります。さすがにこれには手を出しませんでしたが、リスクを正しく認識していたからというよりも、何より借金は悪であるという考えだったのと、そこはかとない怪しさを感じていたからということです(笑)
わたしは40代ですが、つい最近まで、本当にお金の使い方を知りませんでした。それでも、こうやって自分なりに経験してきたからこそ、今のスタイルにたどり着き、少なくとも現時点では上手くいっているのです。
最近は金融リテラシーを高めるための質の高い情報もあふれており、意識の高い若い世代は早くから資産運用に取り組み始めているようにも感じますが、ブログやツイッターで発信・交流する人が増えたことで、そう感じているだけなのかもしれません。会社の若者たちと話をしていても、資産運用に積極的な人はあまりいないように感じます。
一方で、昔の自分と同じように、ふつうの企業のふつうのサラリーマンでは、若い頃に運用で差が出るほどの資産をつくるのは難しいのではないかと思います。家庭を持つ場合でも、パートナーの収入や子どもの年齢によって状況は大きく異なりますので一概には言えませんが、30代になってから収入もある程度増えて資産もできていくのではないでしょうか。逆に、20代の頃は様々な経験にお金と時間を使い世界を知ることが何より大切ではないかと思います。
話がそれてしまいましたが、ふつうのサラリーマンが富裕層を目指すにはどうすればいいのか。あまりにも有名な方程式ですが、これを解くだけ(実践するだけ)なのです。
資産 =(収入−支出)+(資産×運用利回り)
この方程式から導き出せる資産を増やす方法は3つだけ。
1. 収入を増やす
2. 支出を減らす
3. 運用利回りを上げる
先の見えそうにない富裕層を目指すというこのゲームも、この方程式に当てはめれば攻略法はいたって単純、あたり前のことをあたり前にやるだけなのです。
しかし、あたり前のことをあたり前にできる人が限りなく少ないことも、これまでの経験から知っています。
わたしはやっと三合目といったところなのですが、ここまでたどり着いて思うこともありますので、後ろに続く人たちの道しるべのひとつにでもなれればと思います。同時に、ここから先の自身のチャレンジを楽みたいと思います。